ソムリエではなく「飲ムリエ」を自称するわたくし。
久しぶりに美味しい&楽しい時間でした~🎶
先日のこと
わたくしの酒好きをよ~くご存じのさる方から
宅配便で荷物が届きました。
さっそく開けてみると…。
おっ!?
北海道にある
ニッカの余市蒸留所でしか販売されていない
限定ボトルじゃあ~りませんか🧴
どうやら北海道へ旅行されたようです。
ニッカと言えば
2014年9月から2015年3月にかけて
NHKの連続テレビ小説で放送された
「マッサン」が記憶にあたらしいところ。
引用:余市蒸留所案内パンフレット
ウイスキー造りを学ぶために
ひとりの青年「竹鶴政孝」が単身スコットランドへ渡り
現地で知り合った女性と結婚。
日本へ戻ってからは紆余曲折ありながらも
寿屋(現サントリー)の山崎蒸留所の所長を務めたあと
自分の酒造りの理想を追い求め本場スコットランドに
似た風土の北海道の余市に蒸留所を構えます。
1962年イギリスのヒューム外相が来日した際には
『一人の青年が万年筆とノートで
ウイスキー製造技術の秘密を全部盗んでいった』といった
発言をしたと言われています。
もちろんこれは
竹鶴に対しての悪口ではなく「賞賛の言葉」✨
そしてのちに「日本のウイスキーの父」と
称されるようになるのであります。
このあたりはドラマをご覧になった方には
周知の事実ですね。
なぜ社名が『ニッカ』なの?
ウイスキーは蒸留してすぐに出荷されるわけではなく
樽による長期間の熟成が必要。
そのため当面の収益を確保するため現地で採れる
リンゴからジュースを絞り販売をしていました。
その社名が『大日本果汁』
そして念願かないウイスキーを販売開始するときに
社名の「日」と「果」をとって「ニッカウヰスキー」と
命名されたのです。
さてさて
前置きが長くなってしまいましたが
お待ちかねのテイストをはじめましょう。
あ、皆さんわたくしのことを
ただの酒好きのオッサンと思ってませんか?
99.9999%当たってますが
これでもバーテンダー歴20年の経験と
酒飲み歴30数年のキャリアがあるんですよー。
話を戻してっと。
頂いたのはウイスキーとブランデーの
ミニチュアボトルセットと
蒸留所でしか販売していない限定ボトルが3本。
まずは「余市」本来の味を知るために
スタンダードボトルから。
ではひとくち頂きます。
ん~。
美味しい!
重厚なピート香が口の中に広がると同時に
甘みと麦芽の香ばしさも感じますね。
飲みこんだ後もスモーキーさがしばらく続きます。
この味を踏まえたうえで
他の3種類をテイスティング開始~。
(という名目でただ飲みたいだけ😁)
あ、そうそう
忘れるところでした。
ウイスキーのおすすめの飲み方を
ご紹介しておきますね。
グラスはコップではなく蒸留所でも
使用している「モルトグラス」がベスト。
ブランデーグラスを
上下に引っ張って伸ばしたイメージです。
ワイングラスと同じように
上部の空間にウイスキーの香りが溜まります。
小ぶりなので
ウイスキーだけでなく日本酒を飲むときにも
ちょうどいいサイズですよ。
オシャレなデザインもたくさんあるので
お気に入りのグラスを探してみてください😉
お手元になかったらロックグラスでどうぞ。
グラスには氷を入れずにお酒を適量注いだら
同量の常温水で割ります。
要はお酒と水の割合を1:1にするわけ。
この飲み方を
トワイスアップ(Twice Up)と言います。
一般的なウイスキーの
アルコール度数は40°前後。
さすがにそのままでは
アルコールによる刺激が強すぎて
味を感じにくいのと少量の水で割ることによって
香りが開いてくるのです。
確かに冷たくないので
特に夏場は喉ごしが悪く飲みにくいかもしれん😝
でも慣れてくると
味わいをしっかりと感じられるようになるのと
薄まらないので最初から最後まで
同じ味と香りを楽しめます。
グラスも汗をかかないので
パソコンの傍らにおいて作業したり
読書をしたりする時に
チビチビ飲むのもおすすめですよ👍
お試しあれ。
ということでわたくしも
お酒と水を同量でわって氷を入れずに
いざテイスティング!
まずは黄色いラベルの『ウッディ&バニラ』から。
ピート香がかなり抑えめで
その名のとおりウッディ感とほんのりと甘い
バニラ香を感じます。
最初にテイストしたスタンダード品の
重厚でピーティーな酒質に比べると
優しく滑らかなイメージです😌
ピート香とのバランスもよく余韻も楽しめ
ずっと飲んでいられる感じ。
突出したクセはないので
食事中に飲んでも単品で飲んでも楽しめる
オールランドタイプでしょうか?
お次は赤紫色のラベル『シェリー&スイート』です。
鼻を近づけただけで
シェリー由来のレーズンを思わせる
甘い香りを感じます。
口にするとまず華やかな甘い香りが広がり
あとからピート香がほのかにきます😀
舌ざわりは滑らかで柔らかく
アルコールっぽさを感じさせません。
甘みが強いので食事中というよりは食後に
ナッツやドライフルーツをつまみながら
のんびりと楽しむタイプの酒質かな?
デザートがわりの一杯としてどうぞ。
そして最後は
青いラベルの『ピーティー&ソルティ』です。
まず感じたのは
海藻や薬品を思わせる強烈なピート香。
スコッチウイスキーの
「アイラモルト」を彷彿させます😜
オイリーな酒質でピート香の中に
塩っぽさも確かに感じますね。
期待通りですー。
このお酒は
どこか「海」を思わせる風味なので
海産系のおつまみと合わせるといいかな?
ハイボールにしても美味しいですよ!
とはいえ
個性が強いので苦手な方がいるカモ…🦆
ということで(?)
4種類の「余市」をテイスティングしました。
まさに三者三様ならぬ四者四様。
同じ蒸留所で作ったのは思えないほど
それぞれのコンセプト通りの全く違った味わい。
まさに至福のひと時でした。
はい。
おかげさまでいい気持になってきました~🤪
皆さんもどこかでこのお酒を見かけたら
ぜひ飲んで…いやテイスティングしてみてくださいね。
本日はこのへんで失礼します。
それではまた!
コメント