こんにちは shige です。
街中を歩いていると至る所に
「石敢當」と書かれた石があるんです。
![shige](https://shigeplaza.blog/wp-content/uploads/2020/10/cats-crop-150x150.png)
これは何て読むんだろ?
何のためにあるんだろう?
気になったわたくし。
さっそく調べてみました。
「石敢當」を読み方や何のためにあるのか知っている方も
そうでない方も続きをどうぞ。
「石敢當」は何て読むの?
![](https://shigeplaza.blog/wp-content/uploads/2021/01/4035109_m-1024x683.jpg)
調べてみたところ
「石敢當」は「いしがんとう」と読むことが分かりました。
ちょっとスッキリ!
沖縄本島を中心とする周辺諸島に数多く点在し
薩南諸島及び奄美群島を含む鹿児島県に多くみられるとのこと。
鹿児島県では
「せきかんとう」「せっかんとう」と呼ばれることが多いそうです。
「石敢當」は何のためにあるの?
![](https://shigeplaza.blog/wp-content/uploads/2021/03/4449643_m-1024x683.jpg)
読み方が分かったところで次なる疑問にお答えします。
結論を先に言いますと「石敢當」は
沖縄で古くから信じられている魔物(マジムン)を撃退する魔除け。
なるほど
だいぶスッキリ!
琉球王国時代に中国から伝わった風習で
諸説ありますが中国の武人の名前とされています。
中国や日本以外では
台湾・香港・マレーシア・ベトナム・シンガポールでも見られるそう。
また、石敢當には様々な形があり
表題写真のように文字が刻まれた石碑を建てたものの他にも
石版を壁面に貼り付けたものもあるんです。
![](https://shigeplaza.blog/wp-content/uploads/2022/02/2436966_m-1024x683.jpg)
わたくし最初にこのような「石板」を見たとき
表札かと思ってしまいました(お恥ずかしい💦)
そして「マジムン」は真っすぐにしか進めないと言われているので
進路上にある家にはそのまま入ってきてしまいます。
そのためT字路や三叉路などの突き当たりなどに
石敢當を設置するというわけ。
ちなみに魔物は「石敢當」に当たると砕け散るそうです。
「石敢當」強っ!
マジムンに種類はあるの?
![](https://shigeplaza.blog/wp-content/uploads/2022/03/obake.png)
「マジムン」というのは魔物の総称。
ということは色々な種類がいるのでしょうか?
こちらも結論を先に言うと…。
います!
そして動物の姿をした「マジムン」に
又の下をくぐられると死んでしまうと言われています。
皆さんも沖縄へお越しの際は
危険ですので大股で歩くのはやめましょう!(笑)
アカングワーマジムン
赤ん坊の死霊。
四つんばいで人間の股をくぐろうとする。
動物のマジムンと同じく股をくぐられると死んでしまうといわれる。
アフィラーマジムン
アヒルの姿をしたマジムン。
沖縄県立読谷高等学校ではかつて運動場の前が谷底のようになっており
そこにアフィラーマジムンが現れたという.
牛マジムン
牛の姿をしたマジムン。
沖縄県読谷村では真っ黒な牛のようなものといい
同県島尻郡では龕(がん:棺桶を担ぐ葬具)が牛に化けたものといわれる。
ウワーグワーマジムン
ブタの姿をしたマジムン。
夜道などに現れる。
龕(がん)のマジムン
龕の精(がんのせい)ともいう。
前述の龕が化けたマジムン。
ヒチマジムン
幽霊の一種。
単に「ヒチ」ともいう。
道の辻にいて人を迷わせる。
風のように山川を駆け20,30里も離れた場所に捨てられた者もいるという。
また人に赤飯と白飯のどちらかを選ばせ
赤飯なら赤土を食わせ白飯なら海の波しぶきを食わせるという。
ミシゲーマジムン
ミシゲー(しゃもじ)のマジムン。
他にナビゲー・マジムン(杓子のマジムン)などがいる。
古くなった食器などがこのようなマジムンになるとされる。
引用:Wikipedia
シーサーとは違うの?
![](https://shigeplaza.blog/wp-content/uploads/2021/09/737d0ea050a2dfb8525d5fe91991160c.jpg)
確かに沖縄で魔除けといえば「シーサー」もありますが
設置場所や役割が少し違っています。
「シーサー」は屋根や門柱の上に設置しますが
「石敢當」は壁やT字・三叉路の道端に設置します。
そして「シーサー」は「魔物を寄せ付けない」のと
「福を招く」という2つの役割があります。
一方「石敢當」は「魔物を撃退する専門職」というわけです。
ま、どちらも最終的に
「福」が訪れるという意味では同じかもしれませんが…。
まとめ
![](https://shigeplaza.blog/wp-content/uploads/2021/02/c7887a92414f854a9067849a51b9bb02.jpg)
さて今回は「石敢當」について
まとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
スッキリしていただけたら幸いです。
お土産屋さんでもよく見かけます。
沖縄土産としてシーサーとご一緒にどうぞ。
両方あれば「鬼に金棒」ですね。
それでまた!
![](https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=3HEDTW+604DDE+3U84+5ZMCI)
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