こんにちは shige です。
今回は
「のんびり石垣島散策」の第18弾です。
街の中心部からほどない場所にある
「フルスト原遺跡（ふるすとばるいせき）」へ行ってきました。
「 フルスト原遺跡 」の場所はこちら。
いつものように「相棒」にまたがりシードー線を東へ。
今回のルートはアップダウンがほとんどなく助かります。
そう…。
この道は～いつかきた道～🎶
過去に「バンナ公園」を訪れた際に何度も通った道。
道路際にはヤシやハイビスカス。
遠くにはサトウキビ畑が広がり
牛舎では牛さんたちがのんびりと過ごしてます🐄
しばらくはのどかな風景を楽しみつつサイクリング。
グーグル先生が右折の指示を出してるあたりにくると
ありました案内板が！
入口の両側にこのような案内板があります。
とっても控えめな案内板なので
うっかり見落としてしまいそうです😅
レンタカーでお越しの方は要注意。
ここから先は道が舗装されていないので
「相棒」からおりて押すことに。
うっそうと繁る緑のアーケードを森林浴しながら進みます。
しばらく歩いても何にも見えてこず
「ホントにこの道で合ってるのかな？」と不安になり始めたころ
突然に視界が一気に開け眩いばかりの太陽光とともに遺跡が目の前に✨
何だかここだけ「時」がとまってしまったみたいです。
今ここに誰もいないことが不思議に感じられます。
しばし足を止めこの絶景に見入ってしまいました😌
「フルスト原遺跡」の見取り図がこちら。
遺跡内にあった地図だと左端にあるのがシードー線。
青の丸印がついている場所に先にご紹介した案内板があり
遺跡の入口になっています。
青いラインにそって歩いてきたわけですね。
今いるのが地図の真ん中あたりです。
いわゆる駐車場はありません。
車で来られた方は上の写真の左右に平らな場所があるので
そのあたりに駐車可能🚙
遺跡内には石塁（石の囲い）が点在していて
自由に散策することができるようになっています。
この「フルスト原遺跡」があるのは石垣島南部の大浜地区。
宮良湾を望む標高約25m の丘陵地です。
周囲には珊瑚性石灰石（琉球石灰岩）を野積みした石壁を巡らし
敷地内には石塁遺構・古墓・御嶽跡などがあります。
1978年（昭和53年）に国の史跡になりました。
石塁は現在15基が確認されていて
そのうちの7基（第1、2、3，4，5，10，15）が復元されています。
復元された第1号石塁がこちら。
第2号石塁がこちら。
そして第10号石塁がこちら。
この第10号石塁は
下草も刈られていて中にも入れるようになっていますが
残念ながら何もありません😆
入口の幅は約1m くらい
石塁の高さは約2m 厚さは約1m ほどでしょうか。
一つひとつの石がしっかりと積み上げられていて強固そのもの。
この石塁群は一見すると
沖縄本島を中心にみられる城（グスク）と類似しています🏯
ところが生活用品が多く出土する一方で
武器類が見当たらないことなどから城郭としての機能よりも
集落としての要素が強いと考えられています。
古くから大浜村を中心に活躍した
英雄オケヤアカハチの居城跡であると言い伝えらてきましたが
その事実を指し示す史料などが見つかっておらず
確認には至っておりません。
この「フルスト原遺跡」は
オケヤアカハチが活躍する200年も前から存在し
最盛期を迎えたのが1400年代の中旬頃。
しかし1500年 （明応9年）に起こった
「オケヤアカハチの乱」と重なるようにしてこの集落も
終焉を迎えることになったのだそうです。
琉球王府の中央集権体制に組み込まれるなかで
役目を終えたと想定されています。
オケヤアカハチとは？
オケヤアカハチは実在した人物。
波照間島で生まれ石垣島の大浜村（現在の石垣市大浜）に移り住み
村の豪族である長田大主の妹と結婚して勢力を広げ後に首領となります。
体つきは人並み外れて大きく抜群の力持ち。
髪は赤茶けて日本人離れした精悍な顔つきだったようです。
正義感が強く島民解放のため先頭に立って権力に立ち向かい
大浜村の人々から太陽と崇められ信望を一心に集めていました。
西暦1500年（明応9年）
重税を課し貧困に苦しんでいた島民たちを守るために
当時の琉球王府に反旗を翻します。
これが世にいうオケヤアカハチの乱。
残念ながら討ち取られてしまうのですが
今日でも石垣島の人々に「アカハチ精神」として
受け継がれているのです。
このオケヤアカハチの像は
フルスト原遺跡内ではなく大浜海岸の近くにあります。
話はちょっと横道にそれますが…。
石垣島には
「オケヤアカハチ」の名前を冠した
激辛の「アカハチソース」というのがあります🔥
興味のある方はこちらの記事をどうぞ。
ということで（？）
のんびりと「フルスト原遺跡」を散策してきました。
時間にして30分もあれば一周してこられます😉
なお敷地内にお手洗いはありません。
事前に済ませせてから訪れるようにしてくださいね。
飲み物の自動販売機もありません。
こちらも必要に応じてご準備ください。
あるのは静かにたたずむ石塁だけ…。
栄えていた当時の姿をあれこれ想像しながら
石塁群をめぐるのも楽しいですよー。
パワースポットとしてもおすすめです👍
遺跡や歴史に興味のある方はもちろん。
そうでない方も悠久の時の流れを肌で感じてみてください。
それではまた！
コメント