結論を先に申し上げますと
星の砂は「砂」ではありません!
沖縄のお土産屋さんでよく見かける
小さなガラス瓶に入った星の砂。
見た目も可愛らしくて
「願い事が叶う」ラッキーアイテムとして
人気があります。
そんな星の砂なのですが
実は「砂」ではないってご存じでしたか?
じゃぁ何なの?
と鋭いツッコミが飛んできそうですが
ひとことで言えば「死んだ有孔虫の殻」なのです。
有孔虫とは
世界の海に生息しているアメーバに近い原生動物で
体は殻と網状の仮足からできています。
そんな有孔虫のひとつ
「バキュロジプシナ(Baculogypsina)」が
星の砂の正体なのです。
引用:Wikipedia
死んだ有孔虫の殻と聞くと
少しガッカリかもしれませんが
かわいらしい星型の形状には惹かれますね。
日本では沖縄の多くの海岸でみることができ
石垣島周辺では竹富島の「カイジ浜」や
西表島の「星砂の浜」が有名です。
近年ではお土産用としての乱獲や
日焼け止めオイルなどによる海水汚染で
個体数が減少しているのだそうです。
星の砂について
八重山にはこんな言い伝えがあります。
これは
八重山の島々ができて間もない頃のお話。
ある時
天の星の女神が星の子を産むことになり
どこか清らかな場所がないものかと
天の神様に相談しました。
天の神様はあちこちと探しましたが
ちょうど今の竹富島の沖に
とても美しい場所を見つけました。
「あの島の沖のサンゴと
白砂の美しいところがよかろう」と
星の女神に教えました。
星の女神はさっそくその海に行って
星の赤ん坊を産みました。
それを知った海の神様は、「誰だ
引用:やいまタイム
ワシにことわりもなく
こんな所に子どもをたくさん産み落としたのは。
せっかくのワシのお気に入りの海が
だいなしではないか」といって海蛇を呼ぶと
「よいか
ここに産み落とされているものを
全部飲み込んでしまえ。
ひとつも残すな」と
命じました。
海蛇は海の神様に命じられた通りに
星の子どもを全部飲み込んでしまいました。
後には
白い星の子どもの小さな骨だけが
白い砂にまじって残されました。
それを知った天の神様は
その骨をひろって香炉に入れ
お正月の朝にお香をたいて
星の子どもたちの魂を天に送るように
人間たちに言いつけました。
それが習慣となって
今でもずっと続けられています。
こんな星の砂ですが
パワーストーン的にみると
以下のような効果があるようですよ。
●気持ちを落ち着かせる
●不足したエネルギーを補う
●成功のチャンスをつかむ
●持ち主の挑戦力を高める
●良縁を成就させる
引用:パワーストーン大辞典
願い事が叶うアイテムとして知られている星の砂に
このような効果があったとは驚きました。
沖縄へお越しの際は
ぜひお土産としてお求めくださいませ。
それではまた!
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