こんにちは shige です。
テレビ番組のタイトルなどでも
よく見かける「超ド級」という言葉。
それにしても「ド」って何だろう?
「ど根性」という言葉があるけど
同じ「ど」なのかな?
好奇心旺盛なわたくし。
気になったので早速調べてみました。
意味を知っている方も
そうでない方も続きをどうぞ。
超ド級の「ド」って何?
普段何気なく見聞きしている「超ド級」という言葉。
文章のニュアンスから
「ものすごい」とか「かなり大きい」などの
意味であろうことは想像できますよね。
では「ド」って何だと思いますか?
実は…。
「弩」との当て字も使われますが
1906年に進水したイギリス海軍の戦艦
「ドレッドノート(Dreadnought )」の事だったのです!
引用:Wikipedia
ドレッドノートが
どういう戦艦だったのかというと…。
排水量 :18,110t
全長 :160.6m
全幅 :25.0m
最大速力:21.0ノット
兵装 :連装砲5基
こんな数字を並べられても
意味がよく分かりませんよね。
この戦艦なにが凄かったのか?
攻撃に特化した戦艦で当時の戦艦の概念を
一変させた革新的な艦だったのです。
この「ドレッドノート」1隻で
従来艦2隻分の戦力に相当するほどの攻撃力。
しかも
英国戦艦の速力が18ノット程度だったのに対し
21ノットの高速航行が可能だったのです。
要は強くて速い戦艦だったのですよ。
以後「ドレッドノート」を基準として
同等スペックを持つ艦を「ド級」
それを超えるスペックを持つ艦を「超ド級」と
区分けされるのようになりました。
現在では本来の意味は薄れて
単に「度を越して凄いもの」を表す言葉として
使われるようになったというわけです。
ど根性の「ど」と同じなの?
では「ど根性」の「ど」は
どうなのでしょうか?
他にも「ど真ん中」や
「どぎつい」「どケチ」「ど下手」などなど。
結論から先に申し上げますと
「超ド級」の「ド」とは歴史的にも
関係がないようです。
では何でしょうか?
調べてみたところ「ど」は接頭語で
2つの意味合いがあるようです。
①程度が強いことを表す
②罵り・卑しめる意味を表す
①の意味合いで使われている場合
・ど根性
・ど真ん中
・どぎつい
・ど近眼
・どでかい
②の意味合いで使われている場合
・どケチ
・ど下手
・ど田舎
・ど素人
・どあほう
確かに「ど下手」とはいいますが
「ど上手」とは言いませんよね。
「ど田舎」も同様で「ど都会」とは言いません。
また強調の意味合いの「ど」ではなく
「どん」をつける場合もあります。
・どん底
・どん尻
・どん詰まり
もともとは
相手を罵る使い方「どあほう」であったのが
程度が強いことを意味する使い方「ど真ん中」へと
意味が広がっていったというわけです。
まとめ
さて今回は
超ド級の「ド」とど根性の「ど」が
どんな意味なのか調査しました。
もう一度まとめてみると…。
●超ド級の「ド」は戦艦「ドレッドノート」のこと
現在では本来の意味が薄れ
「度を越して凄いもの」を表す言葉として
使われている。
●ど根性の「ど」は接頭語で2つの意味合いがある
①程度が強いことを表す
②罵り・卑しめる意味を表す
おなじ「ど」でも
由来と意味合いが違っていたのですね。
頭の片隅にでも置いておいて
何かの時にお役に立てて頂けたら幸いです。
それではまた!
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