2023年8月21日に
放送された「主治医が見つかる診療所」
昔はアリだったけど今はナシの
健康常識がランキング形式で紹介されてました。
さてどんな健康常識だったのでしょうか?
まとめてみたのでご覧ください。
第1位:ふくらはぎを揉むと疲れがとれる
お出掛けから帰ってきた時など
疲れたと感じるのが「ふくらはぎ」
昔は「ふくらはぎを揉むといい」と
言われてましたが?
ふくらはぎを揉むのは危険
予防医学・岡田正彦医学博士によると
足が疲れた時にふくらはぎを揉むのは危険
なのだそうです。
昔はふくらはぎを揉むとポンプ機能がアップして
疲労回復になると考えられていました。
ところが今では研究もすすみ
ふくらはぎにある静脈は血行が悪く
血栓ができやすいことが判明。
もしふくらはぎを揉んで
血栓が一気に剥がれると心臓を通って
肺に詰まってしまう恐れが。
その結果呼吸困難となり
死の危険もあるとのことでした。
デスクワーク・運動不足・喫煙・肥満などが
当てはまる人はご注意ください。
足が疲れた時はふくらはぎを揉むのではなく
椅子に座って足を曲げ伸ばしするストレッチや
足を高い所にあげるといいそうです。
第2位:貧乏ゆすりは行儀がわるい
椅子に座った時など
思わずでてしまうのが「貧乏ゆすり」
昔は「貧乏ゆすりは行儀がわるい」と
言われてましたが?
貧乏ゆすりは医学的にいいことだらけ
脊椎外科・吉原潔医師によると
貧乏ゆすりには3つの効果があるのだそうです。
①血行循環がよくなる
貧乏ゆすりでメインに動くのはふくらはぎ。
ふくらはぎは『第2の心臓』とも呼ばれ
全身の血液循環をよくする筋肉でもあります。
貧乏ゆすりをすることによって
エコノミークラス症候群の予防や
冷えやむくみの解消にも。
②変形性膝関節症の治療
貧乏ゆすりは股関節の軟骨がすり減る病気
『変形性膝関節症』の治療を治療。
ただし
1日に1~2時間動かす必要があるそうです。
③ストレス解消
貧乏ゆすりをすると
セロトニンというホルモンがでて
情緒を安定されてくれる効果があるとのことでした。
第3位:納豆は混ぜるほど栄養がふえる
今や健康食としても注目されている納豆。
昔は「混ぜれば混ぜるほど栄養がふえる」と
言われてましたが?
納豆はいくら混ぜても栄養は増えない
食品機能学・須美洋行医学博士によると
混ぜると粘りはでるが栄養価は変わらない
とのことでした。
ではなぜ納豆を混ぜるのでしょうか?
混ぜると粘りがでて旨味成分が増すので
より美味しく食べれるようになるからです。
納豆に含まれる『ナットウキナーゼ』には
血管を詰まらせる血栓を溶かしてくれる効果が
確認されています。
また脳神経外科・菅原道仁医師によると
脳梗塞は夜中から朝方に起こることが多いので
夜に摂取するほうがおすすめなのだそうです。
第4位:体はゴシゴシ洗う
1日の汚れを洗い流すお風呂。
昔は体を洗うときには
「ゴシゴシ洗え」と言われてましたが?
ゴシゴシ洗いは体を傷つけてしまう
皮膚科・吉木伸子医師によると
硬いタオルなどでゴシゴシ洗うのは
逆効果とのこと。
ゴシゴシと洗い流している物の中には
本来は皮膚を守るために必要な皮脂や角質なども
含まれているのだそうです。
その結果肌が乾燥してかゆみを生じたり
痛みとなって現れたりする恐れが…。
体の汚れだけを落とすには
ブラシなどは使わず石鹸やボディソープを
手につけて撫でるように優しく洗いましょう。
第5位:魚の骨が刺さったらご飯を飲み込む
食事中に魚の小骨が喉に刺さった経験が
ある人もいらっしゃるかと。
昔は「ご飯をそのまま飲み込む」と
言われてましたが?
ご飯を飲み込むのは逆効果
耳鼻咽喉科・西山耕一郎医師によると
骨は舌の付け根か扁桃腺にあることが多いので
ご飯を丸呑みすると奥に押し込んでしまうことが
あるのだそうです。
もし運よく外れたとして
骨をそのまま飲み込んでしまうと
食道の粘膜に刺さって重篤な炎症を
引き起こすことがあるとのことでした。
では魚の骨が刺さったら
どうすればいいのでしょうか?
まずはうがいをして
水は飲みこまず外に出します。
魚の骨が確認出来て
痛みが消えれば大丈夫です。
それでも取れない場合は
自分で何とかしようとせずに
すぐに近くの耳鼻咽喉科へ行って
診てもらいましょう。
第6位:電子レンジは栄養が壊れる
どこの家庭でも当たり前のようにある電子レンジ。
昔は電子レンジで食材を温めると
「栄養が壊れる」と言われてましたが?
電子レンジで栄養が保てる
電子レンジはマイクロ波を食品にあてて
水分子を振動させて加熱します。
管理栄養士・赤石定典先生によると
電子レンジは栄養を壊すどころか食材によっては
栄養素を保つことができるとのこと。
例えば野菜を茹でると
ビタミンB群やビタミンCなど水溶性の栄養素が
流れ出てしまいます。
電子レンジで加熱すればそれらの栄養素を
保つことができるのだそうです。
番組の主治医内科・石原新菜医師によると
電子レンジを利用すればムリなく油の量も減らせ
生活習慣病の予防や料理の時短にもなるとのことでした。
第7位:突き指は引っ張る
運動中に「突き指」をした経験が
ある人も多いと思います。
昔は「引っ張って治す」と言われてましたが?
突き指は引っ張るとキケン
柔道整復師・宗村大義先生によると
指を引っ張ってしまうと炎症が拡大して
治療が難しくなることがあるとのことでした。
そもそも突き指とは
指先に物があたり起こるケガの総称で
まだ骨折・脱臼・捻挫なのか分からない状態。
もし突き指をしたときは
動かさず冷やして病院へ行くのがいいそうです。
第8位:キュウリは栄養がない
夏場によく食卓にのるキュウリ。
キュウリは「世界一栄養がない」などと
言われてましたが?
キュウリには色々な栄養がある
街で聞いても「ほぼ水分」という声が
多かったのですが実はそうではないらしいです。
管理栄養士・赤石定典先生によると
ビタミンC・カリウム・食物繊維など体に必要な
栄養素も含まれているとのことでした。
文部科学省の『日本食品標準成分表』には
カリウムはレタス・キャベツと同等の
含有量があると記載も。
さらに『シトルリン』という
動脈硬化を和らげる効果が期待できる
栄養素も少量ですが含まれています。
キュウリは水分とミネラルが豊富なので
熱中症対策にもおすすめ。
ではなぜ栄養がないとのウワサが
広まったのでしょうか?
どうやらその原因は
『ギネス世界記録』にあるようです。
1983年に
『世界一カロリーがない』という記録が掲載。
そこから
「カロリーがない⇒栄養がない」として
広まったのではないかとのことでした。
ちなみに
昔流行ったキュウリを使った美容法
『キュウリパック』
皮膚科・泉さくら医師によると
肌に直接貼り付けるのはかぶれの原因になる
可能性があるそうです。
第9位:歳をとると筋肉痛が遅れる
急に運動したりするとやってくるのが筋肉痛。
昔は歳をとると「筋肉痛がくるのが遅くなる」
なんて会話もありましたが?
筋肉痛が出る早さに年齢は関係ない
柔道整復師・宗村大義先生によると
筋肉痛のタイミングは年齢ではなく運動の強度に
関係しているとのことでした。
そもそも筋肉痛とは
体を動かすことによって筋繊維が
傷ついたことにより感じる痛み。
タンパク質などを摂取することで
筋繊維が修復され痛みが治まります。
筋トレや短距離走など
筋肉を早く強く動かす運動は傷つく範囲が広なり
修復スピードが追いつかず比較的早く
筋肉痛がでる傾向に。
反対にウォーキングや水泳など
筋肉をゆっくり弱く動かす運動は
傷つく範囲もせまく修復スピードが追いつくので
筋肉痛がでるまで時間がかかるそうです。
ではなぜこれまで
そう思われていたのでしょうか?
歳を重ねると経験値が活かされ
脳が無意識のうちに筋肉にストップをかけ
修復スピードが追いつくようになり筋肉痛が
遅くでるようになるとのことでした。
第10位:洗眼器で目を洗う
プールからあがったら
当たり前のように使用していた洗眼器。
昭和世代には懐かしい習慣ですが今は?
洗眼器で目を洗うのはおすすめしない
当時プールに入ることで感染する
『プール結膜炎』を予防するため目に付着した
ウィルスなどを洗い流す目的で行われていました。
でも最新医学では推奨されていないとのこと。
眼科医・平松類医師によると
洗眼器で目を洗うと目を傷つける危険があるから
だそうです。
目を洗うことで
プールの水や水道水などに含まれる塩素によって
目を保護する成分『ムチン』にもダメージを
与えてしまうとの報告も。
今はプールの水質改善により
強い水流で目を洗う必要がなくなりました。
まとめ
さて今回は
「主治医が見つかる診療所」で紹介された
健康新常識をまとめてみました。
知らないことばかりで驚きましたが
皆さんはいかがでしたか?
この機会に新常識をアップデートして
健康的な毎日をお過ごしください。
それではまた!
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