『南十字星』は
南半球ではポピュラーな星座ですが
あなたは見たことがありますか?
一度は見てみたいけど…。
・南十字星は日本で見られるのかな?
・見られる時期はいつからいつまでなんだろう?
・どうやって見つければいいの?
など色々と気になりますよね。
そこで今回は
南十字星を日本で見られるのはどこなのか?
見られる時期や見つけ方も調査しました。
星に興味がある人も
そうでない人も続きをどうぞ。
南十字星ってなに?
引用:Wikipedia
そもそも
『南十字星』って
どんな星なのでしょうか?
英語では
「Southern Cross(サザンクロス)」で
耳にしたことがある方も多いかと。
星座名では
「みなみじゅうじ座」といいます。
4つの星の並びが十字形に見えることから
南十字と名付けられました。
引用:石垣島天文台公式サイト
全天にある88星座のうち最も小さい星座で
形状を構成する4つの星のうち2つが1等星という
なんとも贅沢な星座です。
オーストラリアやニュージーランドをはじめ
サモアやパプアニューギニアの国旗にも
描かれています。
南半球には
中心となる星がないので
天の南極付近にある『南十字星』が
自分の位置を知るのに利用されていました。
南十字星は日本のどこで見られる?
南十字星のシーズンが到来しました!https://t.co/QvoKnuHpEZ pic.twitter.com/F30LyTKdyU
— 石垣島天文台【古在賞!】 (@IshAstO_naoj) December 16, 2023
南十字星は天の南極付近にあるため
基本的には北半球からは見ることができません。
ただご存じのように
地球は球形をしているので北半球でも
限られた場所からは見ることができるんです。
十字のいちばん上にある星(ガクルックス)は
九州南部まで行けばぎりぎり地平線の上に見えます。
そして沖縄まで行けば
やはり地平線ぎりぎりですが十字全体を
見ることができます。
引用:国立科学博物館公式サイト
石垣島を含む八重山諸島くらいまで行くと
地平線よりも少し上に見えるようになります。
実は西表島や石垣島をはじめとする
八重山諸島に広がる『西表石垣国立公園』は
2018年3月に国内初の「星空保護区」に
認定されました。
星空の見事さはもちろんのこと
全天88星座のうち南十字星を含め
84もの星座を観測できるのも特徴です。
石垣島では
星空を鑑賞するツアーも催行されているので
ぜひ参加してみてください。
南十字星を見られる時期は?
引用:流れ星の丘公式サイト
八重山諸島で見られるといっても
残念ながら一年中というわけではありません。
見られる期間は例年1月~6月頃まで。
しかも見られる時間帯は
南十字星が南中する時刻の
前後1時間程度しかありません。
ちなみに
恒星の出入りや南中時刻は
毎日約4分ずつ早くなっていきます。
なので12月下旬以降は
日の出より前に南中するようになるので
徐々に見えるように。
逆に6月中旬以降は
日の入より前に南中するようになり
徐々に見えなくなっていきます。
南十字星の南中時刻は下記の表をご覧ください。
引用:石垣島天文台公式サイト
南十字星の見つけ方は?
ではどうすれば「南十字星」を
見つけられるのでしょうか?
南の方角にある
十字の形を探せばいいのですが
これが意外と難しいのです。
まずは
近くにある星座との
位置関係を見てみましょう。
「南十字星」は下記の図にあるように
ケンタウルス座の足元に位置しています。
引用:ステラルーム公式サイト
しかも近くによく似た
「ニセ十字」と呼ばれる星の並びがあり
間違えてしまうこともしばしば。
なので「南十字星」らしき並びを見つけたら
左側を確認します。
ケンタウルス座の
足の部分にあたる『ポインター』と呼ばれる
明るい2つの星があったらOK
引用:天体写真の世界公式サイト
他にもいくつかの確認方法があります。
・右側の星(δ星)が他の星に比べて少し暗い
・南十字星の左下が少し暗くなっている
(石炭袋という暗黒星雲があるため)
・右側の星(δ星)の左下に少し暗い星が見える
(えくぼ星と呼ばれている)
これらの条件が揃っていたら「南十字星」です。
そうそう
星空観賞におすすめなのが双眼鏡。
ただし
あまり高倍率なものだと手ブレが起こるので
星空観賞には6~10倍くらいがピッタリ。
スポーツ観戦をはじめ
コンサート野鳥鑑賞などにも使えるので
1台あると便利ですよ。
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